バニラTARFの商品性
輸入型バニラTARFの買いとは、毎月のペイオフが
- 同一行使価格のコールオプションの買い
- 同一行使価格のプットオプションの売り(通常はレバレッジ付き)
- ターゲット条項付き
で構成される。レバレッジとは、買い側オプションの購入量に対する、売り側オプションの購入量の比率のこと。レバレッジが存在することにより、
- 輸入型の買い
- 輸入型の売り
- 輸出型の買い
- 輸出型の売り
の4種類を考えることができる。輸入型の買いと輸出型の売りはレバレッジが1であれば全く同じペイオフとなるが、レバレッジが1でない場合は異なるペイオフとなる。TARFターゲット条項とは、TARFの買い手が受け取る累積利益が、あらかじめ定めたターゲット金額に到達した時、契約が消滅するという条項のこと。その他にロスキャップ条項、ノックアウト条項などが付く場合もある。
フラット為替予約(クーポンスワップ)との違い
バニラTARFは、フラット為替予約(クーポンスワップ)と似た商品であるが下記のような違いがある。
- ターゲット条項が付いている
- レバレッジを付けることができる
- ロスキャップ条項等を付けることができる
バニラTARFのペイオフの可視化
下記条件で輸入型バニラTARFの買いのペイオフを可視化した。
- 原資産はドル円為替スポットレート
- 行使価格は100円/ドル
- 元本1ドル
- 期間5か月
- 受払周期は毎月(期間5か月なので最大5回の受払が発生する)
- ターゲット金額は便宜的に無限大
- レバレッジは3倍


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